【資産運用勉強会】速報！バーゼルⅢの最終化

当協会は、昨年9月の設立以来、エンジニアの方を対象とした【FinTech勉強会】を開催してきました。2018年はアセットマネジメント業界の方を対象とした【資産運用勉強会】も開催します！
【資産運用勉強会】の第１弾として、「速報！バーゼルⅢの最終化」と題する勉強会を開催いたします。
機関投資家である銀行等の健全性の規制として自己資本比率規制があります。自己資本比率規制は国際的に共通のルールとして、スイスのバーゼルに事務局を置くバーゼル銀行監督委員会において検討されることからバーゼル規制と称され、現在はその第３版として、「バーゼルⅢ」と呼ばれています。
「バーゼルⅢ」は金融危機後の2013年（国内業務しか行わない国内基準銀行は2014年）に実施されています。しかしながら、「バーゼルⅢ」の実施から間を開けることなく、その見直しが検討されてきました。「フロアの導入」「信用リスク標準的手法の見直し」「内部格付手法の見直し」「CVAリスクの見直し」「オペレーショナルリスクの見直し」。一つ一つが大きなテーマであり、また、各国での政治的な状況の変化の影響もあることから、なかなか合意に至りませんでした。そして、去る12月7日、2013年7月のコンセプトペーパーの公表から4年間を経て、最終化された枠組みがバーゼル委員会から公表されたところです。
今回、当協会では、ロボット投信株式会社の浅井を講師としたバーゼルⅢの最終化に関する勉強会を企画させて頂きました。浅井は、金融庁において、バーゼルⅢの国内実施を担当した後、有限責任監査法人トーマツにおいて、3メガから地域金融機関まで、数多くのバーゼル規制対応に関するコンサルティング業務を提供した実績を有しています。ロボット投信参画後も、バーゼルマニアを自認し、常にキャッチアップに努めています。
「バーゼル規制」は、地域金融機関を含めた銀行等に対する運用商品を販売する際には必須の知識となります。しかしながら、改正に改正を重ねた結果、残念ながら理解しやすい枠組みとはなっていません。
講師は、理解しやすいよう、平易な言葉での説明に努める予定ではありますが、バーゼルマニアぶりを発揮し、細かい話を始めてしまうかもしれませんが、その際には、会場で厳しく突込み頂ければ幸甚です。
◆こんな方におすすめです◆
　● 銀行向け運用商品の企画担当者
　● 運用会社の地域金融機関等営業担当者
　本セミナーは、アセットマネジメント業界の方であれば、どなたでもご参加いただけますので、ぜひお気軽にお越しください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
◆詳細
【日時】2018年1月24日（水）　18時30分開場 / 19時00分開始 / 21時00分終了　
【場所】FinGATE KAYABA　東京都中央区日本橋茅場町1-8-1　茅場町一丁目平和ビル1階
【最寄り駅】
　● 東西線・日比谷線「茅場町」駅　徒歩1分
　● 銀座線・都営浅草線「日本橋」駅　徒歩4分
　● 半蔵門線「水天宮前」駅　徒歩12分

タイトル

速報！バーゼルⅢの最終化

講演の概要

1. 協会のご紹介
2. 講師紹介
3. 講演 　① 現行の自己資本比率規制の概要 　② 最終化されたバーゼルⅢの枠組み 　③ 運用業界への実務的な影響
4. Q & A・ディスカッション

講師

ロボット投信株式会社　チーフ・リスク・オフィサー兼チーフ・コンプライアンス・オフィサー
　浅井　太郎

略歴
2000年に日本興業銀行に入行後、事業法人営業・金融法人営業及び市場業務に従事。監査法人トーマツを経て、2009年から金融庁健全性基準室において、内部モデル承認審査及びバーゼル3等の実施を担当。トーマツ復職後は、バーゼル規制の第一人者の一人として、内部管理体制高度化等に関するサービスを提供。東京金融市場の国際的な地位の向上には、資産運用に関するUI/UXの改革が鍵であるとのビジョンに共感し、2017年5月ロボット投信に参画。東京大学教養学部卒。公認会計士試験全科目合格。

著書・講演等
-バーゼルIII 自己資本比率規制 国際統一/国内基準告示の完全解説」（共著、きんざい、2014）
-「9つのカテゴリーで読み解くグローバル金融規制」（共著、中央経済社、2017）
-「バーゼル規制の見直しと今後の実務対応～ばらつきの削減とリスク捕捉の強化～」（セミナーインフォ、2016）
等